自宅でシミ取りは取れるのでしょうか?答えは「YES」ですが、シミを取る方法は限定的です。
世の中では、なんでもかんでも「シミに効果ある」と謳っていますが、その中でも科学的にも証明されているシミ取り方法はほんの一部だけです。
あらゆる方法のなかでも、シミ取りといえば、美容皮膚科でのレーザーがもっとも有名ですね。それは、きちんと効果があるからです。
しかし、美容皮膚科のシミ取りレーザーは高額です。一回2ー3万円はかかるし、古いシミほど時間がかかります。
そこで、美容皮膚科で行われているシミ取り方法を、自宅でセルフで行う方法をご紹介します。
実は、美容皮膚科でのシミ取り治療は、家庭でも格安で再現できるのです。
すでに、美容皮膚科に行かれている方も、これからシミ取り治療を考えている方もぜひご参考にしてください。
・そもそもレーザー治療でシミは取れるのか、シミは薄くなるのか
・美容皮膚科でのシミ取り施術の流れ
・自宅でシミ取りが可能かどうか
Contents
シミができる原因とは?紫外線(UV-AとUV-B)について
そもそも、シミができる原因とはなんでしょうか?
シミの大きな原因の一つとしてまず挙げられるのが「紫外線」です。肌トラブルの原因の約80%が、紫外線によるものとも言われています。
紫外線といっても、実は種類があります。主に、UV-AとUV-Bの2種類です。
・UV-A
UV-Aの紫外線は、波長が長く、皮膚の表皮にある基底層から真皮にまで達し、シミを作るメラノサイトを活性化させます。
これによりメラニンが大量に生成され、肌の色が黒くなります。一般的に言われる日焼けのことです。
また、UV-Aは曇り空やガラス窓をも通過してしまうため、曇りの日や車の中でも紫外線対策は必要になります。
「日中、家の中にいても日焼け止めを塗る」というのは、UV-Aのためなのです。
・UV-B
UV-Bの肌に対する刺激は、UV-Aよりも強いのが特徴です。
細胞の遺伝子を破壊する力をもっていて、皮膚がんの原因になることもあります。日焼けして顔や背中が赤くヒリヒリするのはUV-Bの仕業と言われています。
紫外線の量は夏が一番多いと思われるかもしれませんが、実は1年の中で最もピークの時期は春先の3~5月です。
なので、春は特に紫外線対策に力を入れるようにしましょう。秋冬になって日が暮れるのが早くなっても、紫外線は絶え間なく降り注いでいます。
シミをこれ以上発生させないためにも、一年中、普段から紫外線対策は欠かさないようにしてください。
そのほか、女性ホルモンの変化や体内で発生する活性酸素、摩擦などの物理的な刺激でもシミができると言われています。

美容皮膚科でのレーザーシミ取り治療の流れ
では、シミの原因がわかったところで、美容皮膚科でのシミ取り治療の流れを説明します。
美容皮膚科でのシミ取り方法は、基本的にレーザー治療で施術されることが多いようです。レーザー治療の費用は麻酔無しの場合、一回あたり2~3万ほどです。
美容皮膚科でのシミ取りレーザー治療の流れは、
- レーザーでシミを照射する
- 飲み薬と塗り薬を処方される
です。
レーザー治療だけでもシミに効果はあるのですが、実はこの処方される飲み薬と塗り薬もシミを取るのに効果が高いのです。

美容皮膚科でのシミ取り治療法
こちらが、実際に美容皮膚科から処方されたときにもらった紙です。
ここには、
- トラネキサム酸
- シナール
- ユベラ
- ナノHQクリームEX
と書いてあります。これらはすべてシミに効果があり、実際にレーザーを使わなくてもシミが取れるのです。

ダーマペンでシミを取る!レーザーの代わりになる?
では、まずレーザー治療からです。自宅でセルフで、シミ取りの代わりになるものはあるのでしょうか?
それは、ダーマペンです。美容皮膚科でも、最近ではレーザーと並んでダーマペンがよく使われていますね。
クレーターやニキビ跡治療に使われることのほうが多いですが、レーザーとダーマペンは基本的に同じようなものです。
レーザーは熱で、ダーマペンは針で、皮膚を傷つけてターンオーバーを促します。真皮にあるコラーゲンをブーストさせるのです。
レーザーは、皮膚を焼くことで、皮膚の表面がかさぶたになったものが取れ、新しい皮膚へ生まれ変わって行きます。
ダーマペンは、針で表皮を刺すことで、皮膚の表面がかさぶたになったものが取れ、新しい皮膚へ生まれ変わって行きます。同じ原理です。

しかし、わたしはシミ取りとしては、ダーマペンをあまりオススメしません!シミの種類によっては、逆効果になる可能性もあるからです。
※肝斑をダーマペンで施術すると逆にシミができたという口コミもあるようなので、自分の症状にあわせて取り入れてみるといいかもしれません。
ダーマペンもレーザーもそうなのですが、刺激がとても強いです。なので、かえってシミが濃くなってしまったり、赤みが出てしまうことがあります。
シミを薄くするのであれば、レーザーやダーマペンではなく、塗り薬・飲み薬のほうがオススメです。

セルフダーマをする人の姿
ハイドロキノン+トレチノインでシミを薄くする
家庭でシミを取るならハイドロキノン
美容皮膚科に通わずに、自宅でセルフでシミを取るのであれば、「ハイドロキノン」が一番オススメです。
実際に、海外の皮膚科の先生も「ハイドロキノンほどシミ・色素沈着に効果がある成分はない」と言っています。
ハイドロキノンはもともと写真の現像などに使われていたものですが、シミに効くことがわかり世界中の美容普及を促進させてきました。
実際に、日本の美容皮膚科でシミ取りレーザーをした後にもらうのもハイドロキノンが入ったクリームです。
しかし、ハイドロキノンを市販で買うには注意が必要です。2%では弱すぎで、5%では強すぎると言われています。4%がベストなのです。
また、ハイドロキノンは成分としてけっこう刺激が強いので、シミ・色素沈着だけに対して使いましょう。肌全体の美白にも使えますが、やすみやすみ使うのがいいですね。
ハイドロキノンで一番のオススメは、ユークロマクリームです。配合成分も4%と、もっとも適した数字と言われています。

ユークロマクリームと似たもので「ユークロマプラス」というものがあります。ユークロマプラスも人気ですが、強いステロイドが入っています。
買うなら「ユークロマクリーム」です。上の画像から購入できます。
ハイドロキノンとトレチノインで最強美肌効果
ハイドロキノンと必ず一緒に使われる美容成分があります。トレチノインです。
トレチノインは、肌のターンオーバーを促す効果があります。お肌を若返らせるアンチエイジング効果が高いのです。
シミを取るには、ハイドロキノンでの「漂白効果」とトレチノインの「ターンオーバーを促進させる効果」が合わさるとより効果的です。
海外の著名な皮膚科の先生は、「ハイドロキノン4%とトレチノイン0.05%を併用する。それを一日一回、夜だけに利用するだけでシミ・色素沈着にとても効果がある」とも言っています。
わたしも、こちらのトレチノイン0.05%を使っています。「エーレットジェル」は、もっとも格安で人気のクリームです。


まじで、トレチノインは最強の美肌クリームです。今まで使ってきたものの中でもトップクラスの成分です。
トレチノインとハイドロキノンの注意点
トレチノインとハイドロキノンを使う上で注意する点がいくつかあります。
こちらの記事でも詳しく書いていますので、ぜひ見てみてください。
簡単にまとめると、
- ハイドロキノンとトレチノインを両方配合してあるクリームは使わないこと。別々で、使うほうがいい。
- 紫外線を浴びると、逆に肌が赤くなってしまうことがある。塗るのは夜だけにすること。
- ハイドロキノンは刺激が強いので、シミだけに使うこと。
です。
以上の点を守れば、安全に美肌効果を感じられるはずです。

ダーマペンやダーマローラーを使う前に、まずはハイドロキノンとトレチノインを塗ってみましょう。
トラネキサム酸、ユベラ、シナールは個人でも買える!
次に、飲み薬についてです。シミ取りレーザーをした後には、3つの飲み薬を渡されます。
- トラネキサム酸
- シナール
- ユベラ
です。それぞれについて詳しく説明します。
トラネキサム酸でシミ対策!
飲み薬の中で、もっともシミに効くのはトラネキサム酸です。
トラネキサム酸の効果は、色素を活性化する細胞を阻害して、メラニン色素の生成を防ぐものです。
これを飲むと、マジで肌が白くなるそうです。オオサカドウのコメント欄に、注意点・メリットがあるので見てみてください。

実際に、個人輸入サイトでも人気の飲み薬です。ハイドロキノンと併せてる方も多いようですね。
美容外科で処方されて効果を感じた方は、個人で買ってもいいですね。使用頻度・用法には、注意してください。
シナールでシミの原因メラニンを抑える
美容外科で処方される「シナール」ですが、主な成分はビタミンCです。
第三類医薬品としても、ふつうにamazonでも売っています。ビタミン剤であり副作用もないので、オススメです。
ユベラでシミ・ソバカスを防ぐ!
「ユベラ」の主な成分は、ビタミンEです。要するに、シミにはビタミンCとEが効果的なのです。
ユベラは抗酸化作用を持ち、紫外線によって体内に発生した活性酸素を除去して、シミやソバカスの発生を抑える効果があります。
こちらも、第三類医薬品としてamazonでふつうに買えます。

でも、トラネキサム酸は薬です。その分、美白効果も強いので、使用するさいはしっかりと用法を守りましょう。
自宅でシミ・色素沈着・ソバカスを取る方法まとめ
このように、美容外科・美容皮膚科で行うようなシミ・色素沈着・ソバカス治療も家でセルフで再現できます。
個人的には、まずハイドロキノン+トレチノインの組み合わせがいいと思います。それで治らなかったら、ダーマペンです。
また、トラネキサム酸もかなり効果が高いそうなので、試してみる価値はあります。ただ、飲み薬に依存するのは気をつけてください。
シミが「ポロッと取れた」みたいな表現は間違えています。シミは、徐々に薄くなるものです。
また、新しいシミは比較的すぐに取れやすいようですが、昔からある色素は少し薄くなるものの完全に消えることは長い時間がかかるそうです。

シミは年数が経つほど消えにくいものです。「ヤバい、できたな!」と思ったら、すぐに対策するようにしましょう。
シミは、できたタイミングによって治り方が違うと心得ておくと良いかもしれません。