歯列矯正は、時間がかかります。人によっては、3年以上かかることもあります。
でも、歯列矯正は不便です。見た目も悪いです。そこで、早く終わらせるにはどうすればいいか考えてみましょう。
また、わたしが実践中の指で動かすセルフ歯科矯正もご紹介します。
やり方次第では、危険な行為なので参考までにお読みください。また、担当の歯医者さんのご理解が必要となります。
こちらの動画は、わたし本人が「歯の矯正を安く終わらせる方法」について動画で説明したものです。ご参考にしてください。
Contents
歯列矯正を早く終わらせる 舌や指で押す 強めに矯正 頻度よく通う
歯の矯正を早く終わらせたい場合はどうすればいいでしょうか。
強めに矯正してもらう
歯の矯正を早く終わらせたいなら、強めの力をかけることです。担当の歯医者に頼んで、強めに調整してもらいましょう。
デメリットとして、歯に負担がかかりすぎるのと、普通の矯正よりも痛いことがあります。
いつもの矯正でさえ「痛い」と感じるのであれば、辞めときましょう。また、歯を大事にしたいのであればオススメしません。
動かしたい歯の症状を考慮して、強めに矯正できるかを先生に判断してもらってください。
調整に頻度よく通う
歯の矯正における調整は、だいたい毎月1回です。しかし、月に2、3回行くことも可能です。
矯正の威力が強いのは、矯正直後です。1ヶ月も待たなくても、矯正の力は徐々に弱まっていきます。
歯が痛いときは、歯が動いている証拠です、しかし、痛みが治まっているのであれば、次の調整に入れるはずです。
どうしても早く治したいひとは、月に2、3回行ってもいいか歯医者さんと相談してみましょう。
ただ、まだ動いているのに調整しても意味がありません。歯が動かなくなったタイミングで、調整にいきましょう。
舌や指で押して矯正を早める
舌や指で押すと矯正が早まります。早く治るので、歯医者さんによっては推奨しているひともいます。
この場合、「無理やりに歯を動かす」と考えずに、矯正器具のサポートをすると考えてください。
自力矯正を実践する前に、歯列矯正の仕組みを理解しましょう。
矯正器具の仕組みと方法を理解しよう
歯列矯正の仕組みはとても単純で、矯正器具(外力)によって、歯の位置を整えることです。
症状によっては、歯を抜くこともありますし、歯を削らなければいけないこともあります。

歯の矯正器具
こちらの画像で、銀色のワイヤーが見えると思いますが、これが今わたしが使っている歯の矯正器具です。
わたしは噛み合わせが悪いので、下の歯が全体的に内側へと倒れてしまっています。
こちらの器具は内側へと倒れてしまった歯を、元通りに立ち上がらせる矯正器具です。
矯正器具は押して引っ張るだけ
歯列矯正とは、極論を言えば、歯を外力(矯正器具)で押したり引っ張ったりしているだけなのです。
どんなに矯正器具が優れていようが、最新の技術が云々だろうが、結局は押したり引っ張ったりしてるだけなのです。
それ以来、少しでも安く早く矯正ができないか、自力で歯を動かすようになりました。
例えば、先ほどの画像を見てください。矯正器具で、内側に倒れている歯を外側へと押し出しています。
この場合、自分の指で歯を外向きに引っ張ってあげると、矯正は早くなりますよね。
あくまでも、矯正器具の力が働いている方向へ、手助けをしてあげる程度に考えてください。

こうやって、指でサポートしてあげます。舌で押しても効果はあります。じわじわと歯は動いていきます。
歯の矯正とは、大きな力を加えて一瞬で終わるものではありません。じわじわと弱い力で、歯を動かしていくのです。
歯列矯正を自力でする 指で押して歯を動かす
では、わたしが実践している「セルフ矯正」の一例をご紹介します。
わたしの場合は、下の歯で一本曲がった歯がありました。噛み合わせが悪いせいで、倒れてしまった歯です。

オレンジ枠で囲った、この歯です。この歯をまっすぐするだけに10万円ほどのブラケットが必要になります。
ブラケットというのは、「あっ、矯正してる」と、すぐわかる歯の前面に並んだ矯正器具のことです。
ブラケットを下の歯にもつけるか、考えていました。しかし、一本の歯のために10万円・・・。高いですよね。
節約のため、わたしは自力で一本の歯を治すことにしました。
セルフ矯正はできる部分だけを行う
はじめに断っておくと、すべての歯を自力で矯正することは不可能です。
わたしは信頼できる先生がいる歯科矯正にきちんと通っています。
先生と話していて「ここは自分でできるかも」と思える部分だけを自力で治しましょう。
先ほどもご紹介しましたが、わたしが自分で治したかったのは下の前歯です。
噛み合わせが悪いことによって、内側へとねじ込んでしまった歯を自力で立て直します。
この歯を、ネジを巻くようにまっすぐにしていきます。指でゴリ押しです。

これが、なかなか力が入ります。また、唾液で濡れているとうまく引っかかりません。
薄いタオルや、硬めのティッシュがあると、歯に引っかかりやすいです。いい道具があると、作業は早くなります。

わかりにくいかもしれませんが、指に分厚いタコができるまで歯をねじりました。
途中、歯がグラグラして焦りましたが、今は順調です。本日は、ここまできました。

わかりにくいかもしれませんが、大きな進歩を感じています。やりすぎは歯を痛めるので、気をつけてください。
また、セルフ矯正を実行する前は計画してください。どのように歯を動かしたいのか、イメージを浮かべてから実行しましょう。
自力で歯科矯正の注意点
自力で歯科矯正には、いくつかの注意点があります。
もともと危険な行為です。注意しないと取り返しがつかないことになるので、気をつけてください。
- できないところは無理に動かさない
- 歯科医のビジョンを共有する
- 動かすときは計画的に行う
- 指で押したり引っ張る ペンチはダメ
- すべて自力で矯正はできない
です。
できないところは無理に動かさない
まず、できないところは無理に動かさないことが大事です。
例えば、「犬歯」はとても硬い歯です。いくら押しても、ほとんど動きません。
先ほどわたしが紹介したのは、下の前歯です。比較的動きやすい歯だからこそ、実践できました。
時間のかかることなので、努力が無駄にならないように歯を選んで取り組みましょう。
歯科医のビジョンを共有する 計画的に
歯科医の先生が、どういう計画を持って矯正しようとしているのか、そのビジョンを共有しましょう。
「自分で歯科矯正」で大事なことは、計画を早めることです。目的は「時間短縮」だということを忘れないでください。
歯を動かすにも計画性が必要になります。「この歯を先に動かさないと、この歯は動かない」ことは、よくあることです。
しっかりと計画的に、腰を据えて取り組んでください。
自力歯科矯正は、指で押すこと
自分で歯の矯正をしたい場合は、「指」で押すことを心がけてください。
わたしは、早く終わらせたかったので「ペンチ」を使ったことがありました。

このように、前歯に穴が空いてしまいました。上の前歯を前に出して、受け口を治そうとした結果です。

よりによって、一番目立つところに穴が空きました。さすがに、このときはショックで言葉を失いました・・・。
ペンチなど、危ない道具は使わないでください。指の腹で、歯が大丈夫かどうかを確認しながら押していきましょう。
自分だけの力で自力矯正はできない
最後に、ひとりの力ですべて自力で矯正することなんて不可能です。
たとえ指で歯を動かせたとしても、歯はすぐに戻ってしまいます。特に、成人矯正ほど歯は戻りやすいです。
また、歯列矯正は動かしてみないとわからないことが多いです。動きにくい歯もあれば、噛み合わせ・歯並びなど複合的に問題が絡み合っています。
あくまでも、歯科矯正に通いながら、担当の歯医者さんとビジョンを共有してください。
歯列矯正をより早く終わらせるためのサポートと考えましょう。
歯列矯正をするなら成人矯正より小児矯正がいい
最後に、歯列矯正について大事なお話をします。歯列矯正は、成人矯正よりも小児矯正の方が絶対にオススメです。
理由としては、成人矯正は小児矯正と比較して
- 料金が高い(2倍以上する)
- 歯が動きにくい→時間が余計にかかる
- 動かした歯が戻ってきてしまう(もとに戻りやすい)
- 噛み合わせが悪いと、あごの形も変わる
などあります。
成人矯正は小児矯正より料金が高い
まず、成人矯正は料金が高いです。
成人矯正の料金は、安くても50万円はするでしょう。都内になると、300万円ほどの矯正もあります。車が買えてしまいますね。
しかし、小児矯正は、20ー40万円ほどが相場な価格です。高くても、50万円もしないでしょう。
成人矯正でも小児矯正でも、歯を動かして、歯並びを良くする・かみ合わせを矯正する、という点でまったく同じものです。
ただ、子供のときに小児矯正するのは自分の意志ではなく、親の意思が大きいですからね。実際に、歯並びが気になるのは大人になってからですし・・・。

成人矯正は小児矯正より時間がかかる
成人矯正は、料金が高いだけではなく時間がかかります。それは、歯が動きにくくなるからです。
長い年月をかけて固まった歯の位置は、なかなか動いてくれません。歯によっては、本当に全然動かないものも出てきます。
歯医者さんとしても、小児矯正の方が楽だそうです。子供はうるさくて大変ですが、大人は歯が動かなくて大変みたい。
成人矯正になると、予定通りに矯正を終えられるひとはなかなかいません。わたしも、動かない歯があったので、思いの外時間がかかりました。

成人矯正は動かした歯が戻ってきてしまう
成人矯正だと、歯列矯正で動かした歯が戻ってきやすくなります。
長い期間、歯が同じ位置にあり固定されています。それを動かすのですから、後戻りも早いです。
なので、そのぶん矯正にも時間がかかります。せっかく動かした歯が、またすぐに戻ってきてしまうからです。
また、歯列矯正が終わったあとにも、しっかりとリテーナーを付けないとせっかく治した歯並びも崩れてきてしまうのです。

かみ合わせが悪いと、あごの形も変わる
また、これはとても大切なことなのですが、噛み合わせが悪いとアゴの形も悪くなってしまいます。
歯並び・かみ合わせは、骨の形にも影響するのです。現に、わたしは反対咬合(しゃくれ)なのですが、子供の頃はそこまでしゃくれてませんでした。
しかし、子供の頃から噛み合わせがしゃくれていると、段々と噛み合わせに併せてアゴがしゃくれてくるのです。アゴが、普通の人より長くなります。
実際に、アゴが長いひとの噛み合わせをよーく見てください。みんな、しゃくれているはずです。(マジ)
また、出っ歯も同じです。出っ歯のひとも、だんだんと大人になるにつれて顔が前のめりになってきます。歯列矯正は、顔の形・骨格形成においても子供の頃にやるべきなのです。

親御さんたちは、少し費用は高いかもしれませんが、子供に矯正してあげましょう。美人・イケメンだと、人生は楽になります。投資してあげましょう。
かわいい子供がブサイクな大人になる理由
よく、「こどもの頃はかわいかったのに、大人になってブサイクになった」という話がありますよね。いろいろな原因が考えられますが、噛み合わせからの骨格・顔の形の形成も大きな要因でしょう。
目や口など、顔のパーツはこどもの頃から大きく変わりません。小さい目は大きくならないし、大きい目も小さくなりません。
しかし、顔の形・骨の形成は成長するごとに変わっていくものです。そして、骨の形に噛み合わせは大きく影響します。
歯列矯正(小児矯正)っていうのは、親が子供にしてあげられる特別なプレゼントだと思います。
わたしも、今は成人矯正を完了して歯並びに対して何の不満もありませんが、小児矯正をしていればもっとしゃくれないで、キレイな横顔になれたのかな、と少し思うのでした。
youtubeでも歯列矯正についてお話しています。よければ、視聴してみてください。
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