薄毛に悩む多くの男性が初めに選ぶ治療法が、ミノキシジルの外用液「塗りミノ」。リアップを代表として、もっとも手が出しやすい薄毛治療薬です。
結論として、塗りミノで髪の毛は生えます。科学的根拠や研究結果を交えながら、塗りミノでどれほどの発毛効果が期待できるのかを解説していきます。
一方で、ミノキシジルの発毛効果は世界的にも注目されて多くの方が試す中で、その効果を実感できる人・そうでない人もいることも事実です。
そこで、塗りミノが意味ないと感じる7つの原因に深く焦点を当てます。ミノキシジルを使用しているにも関わらず、効果を感じられない原因は複数存在します。
次に、「塗りミノが意味ない」と感じた時の対処法について詳しくお話しします。例えば、高濃度塗りミノに代えることや、フィナステリドを飲むこと、そして塗りミノ+ダーマローラーの併用方法について。
5年間毎日のように塗り続けてきた経験をベースに、塗りミノの効果や経過のビフォーアフター、そして塗りミノを使用していて「意味ない」と感じる7つの原因と3つの対処法について深く掘り下げていきます。
この記事を通じて、「塗りミノは意味ないはずがない」という結論にたどり着くことをゴールとして期待しています。
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塗りミノを毎日塗った効果と経過ビフォーアフター
まず、塗りミノ(ミノキシジル15%発毛剤)をつむじに塗り続けた経過を3か月・半年でご紹介します。
どのくらいの期間で頭頂部に髪の毛が生えるのか参考にしてみてください。
塗りミノ3か月塗った経過
まず、塗りミノを3か月間毎日つむじハゲに塗った経過です。

塗りミノつむじ3か月目
塗りミノを塗ってから、発毛効果を感じるのは2~3か月目です。1か月だと初期脱毛がはじまる程度で、髪の毛が生える感覚はまだありません。
つむじは写真を撮ることが難しいのですが、薄毛治療に手応えを感じはじめたのは3か月目あたりでした。
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塗りミノ半年塗った経過
次に、塗りミノをつむじハゲに6カ月(半年)塗りつづけた経過写真です。
塗りミノを塗りはじめて半年目で「あっ、治ったかも…?」と思えました。実際に、どのミノキシジル発毛剤も半年は塗りつづけてくださいと書いてあります。
こちらは、薄毛治療6カ月目くらいの画像(生え際)です。最初に見せたような柔らかい毛が、びっしりと生え際に生えてきたのがわかります。
角度を上からに変えることで、より生え際のミノキシジルの効果を見ることができます。

ミノキシジル6カ月目
塗りミノ(ミノキシジル外用)の効果は、最初の3か月~半年までの間がもっとも髪の毛が生えるのです。
どの実験データでも、半年間毎日塗ることが前提とされています。半年は諦めずに塗りつづけてください!
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後でも紹介しますが、あらゆる発毛剤の中で最も効果があったのが、FR15です。ミノキシジルが15%と高濃度かつアデノシンという発毛成分も入っています。
とにかく、塗りミノでなるべく短期間に発毛させたいならFR15がおすすめです。(※個人輸入品なので自己責任になります。)
また、上の写真はFR15を塗る前に、ダーマローラーを頭皮に転がしました。ダーマローラーは塗りミノの発毛効果を倍増させる効果があります。

ダーマローラーとフォリックス
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塗りミノの発毛効果とは?
ミノキシジル外用(塗りミノ)は化学的にも発毛効果が実証されています。
男性型の薄毛(AGA)には、5%からのミノキシジル外用薬が効果があるとされています。日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインにも強く推奨されています。

ミノキシジル5%の有用性
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塗りミノ意味ないと感じる7つの原因
薄毛や抜け毛に悩む多くの男性が、ミノキシジルの外用「塗りミノ」を使用している中で、なぜか効果を感じられないという声があがることも少なくありません。
考えられる原因として以下の7つがあります。
- 塗りミノには初期脱毛がある
- 塗りミノを使う回数が少ない
- 塗りミノの使用期間が短い
- AGAの進行速度が早すぎる
- 塗りミノを塗る場所を間違えている
- 塗りミノの濃度が低い?
- ミノタブと比べて塗りミノは効果が少ない
以下では、その主な原因について詳しく解説していきます。
塗りミノには初期脱毛がある
塗りミノの使用を開始した初期の段階で、実は毛が増える前に一時的に抜ける現象、いわゆる「初期脱毛」が生じることが知られています。
これは、毛髪の成長サイクルがリセットされる過程で起きるもので、既存の古い毛が抜け落ち、その後新しい毛が生えてくるサイクルを経ています。
初期脱毛の現象は一時的であり、数週間から数ヶ月の間に発生することが一般的です。そのため、使用初期に抜け毛を感じたからといって、すぐに使用を中止するのは早計です。
ミノキシジルは、最低でも4ヶ月は塗るようにしてください。塗りミノは時々塗るものではなく、毎日と頭皮に使うものです。
初期脱毛の時が1番辛いので、ここをまず乗り越えましょう!
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初期脱毛は枕を見るのが辛い
塗りミノを使う回数が少ない
ミノキシジルの外用液の効果を十分に発揮するためには、適切な使用回数が非常に重要です。多くの製品の指示通り、一日に2回の使用が推奨されています。
しかし、朝使うのがダルかったり忘れてしまうことから、1日1回や数日に1回しか使用しないという人も少なくありません。
不定期な使用方法では、ミノキシジルの持つ発毛促進効果を最大限に活かすことができません。習慣化して、毎日朝と夜の2回、指示通りの量を頭皮に塗布することが、効果的な発毛を促す鍵となります。
実際のデータとして、塗りミノを1日1回でも効果があるというものがあります。
These results indicate that continued use of topical minoxidil sustains the majority of vertex nonvellus hair growth initiated during the first 12-month period of topical minoxidil use and that twice-daily application of topical minoxidil is preferable to once-daily application for maintenance therapy.
参照:Long-term follow-up of men with male pattern baldness treated with topical minoxidil
ミノキシジル外用剤(塗りミノ)の継続使用により、最初の12か月間に開始された頭頂部の非軟毛の成長の大部分を維持し、維持療法にはミノキシジル外用剤(塗りミノ)の1日1回の適用よりも1日2回の使用の方が好ましいことを示している。
上記にある論文は、「1日2回塗る方が、1日1回よりも効果が出た」というものです。
「塗りミノ 意味ない!」と決めつける前に、朝・晩しっかりと欠かさずに塗りましょう。
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塗りミノの使用期間が短い
ミノキシジルの発毛効果を感じるまでの期間は人それぞれ異なりますが、多くの場合、短期間での効果を期待するのは難しいと言えます。
塗りミノは、最低でも3〜6ヶ月以上の継続使用が必要です。その間に徐々に効果が現れることが一般的で、大正製薬の臨床試験でも3ヶ月以降から発毛を実感しているデータがあります。

リアップ 髪の毛が生えるまで
上の画像を見ると、軽度改善を感じるには3ヶ月で6割、4ヶ月で8割を超えています。
髪の毛には、ヘアサイクルがあります。いくら高価な商品や期待値の高い商品であっても、数週間や1〜2ヶ月程度の使用で効果を実感するのは難しいです。
ヒックスミノキシジルの使い方ガイドにも「最低でも6ヶ月間は使用を続けてください」と記載があります。ミノキシジルの濃度が同じである限り、製品によって違いはありません。

ヒックスミノキシジル使い方
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AGAの進行速度が早すぎる
AGA(男性型脱毛症)の進行速度は、個人差が大きく、遺伝や生活習慣、ストレスなどさまざまな要因が関係しています。
一部の人は、すでに薄毛の進行が過度に進んでいるケースもあり、ミノキシジルの効果が追いつかないことも考えられます。
AGAの進行が速いと、ミノキシジルの効果が十分に現れる前に、髪の状態が悪化するリスクも考えられます。このような状況では、ミノキシジルの使用だけではなく、内服薬の併用が必要にます。
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そうなってしまった場合は、もう塗りミノだけでは手に負えません。
薄毛治療を本格的にするのであれば、フィナステリドは飲んでおくと安心です。現代AGA治療の基本は、塗りミノキシジル+飲むフィナステリドとなっています。
発毛させるミノキシジルと抜け毛を予防するフィナステリドは、現在のAGA治療の最適解です。
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わたしは東京オンラインクリニックで国産フィナステリドを服用しています。1ヶ月あたり4000円ほどで格安かつ国産なので安心です。
フィナステリドは個人輸入でも販売されていますが、内服薬なので国産のものをおすすめします。
海外製>>フィナステリド1㎎
塗りミノを塗る場所を間違えている
塗りミノの効果を最大限に発揮するためには、正確な塗布が必要です。塗りミノは外用なので、塗った部分にしか発毛しません。
例えば、前頭部や頭頂部など、薄毛が進行している部位に正確に塗布することで、ミノキシジルの有効成分がしっかりと毛乳頭に届きます。
間違った場所や不足している部分に塗布してしまうと、効果が半減してしまう可能性があります。使用時には、薄毛部分を意識しながら優しく揉み込むようにしてください。
また、頭頂部(つむじハゲ)に塗りミノを使うときは、鏡などを使うと確実です。事前に、薄毛部分を把握しておくと効果がより出やすくなります。
なるべく、頭皮にぎりぎりまで近づけてあげると効果の漏れがありません。

塗りミノの当たる位置を確認する
塗りミノの濃度が低い?
ミノキシジルの外用液は、5%が一般的な濃度で必要十分だと言われていますが、濃度によって効果の現れ方も異なります。
特に、重度の脱毛や進行が早い場合、低濃度のミノキシジルでは十分な効果を得ることが難しい場合があります。
そういった状況では、高濃度のミノキシジルに切り替えることで効果をより強く感じられることが期待されます。少しでも濃度が高い塗りミノがほしいなら湘南美容クリニックの塗りミノがおすすめです。
湘南のミノキシジルスプレーの特徴として、
- ミノキシジル6.5%
- フィナステリド0.5mg
と少し高濃度のミノキシジルと抜け毛予防効果のあるフィナステリドまで配合されています。
値段も1本目2980円、2本目〜4980円と高くありません。リアップなどの国産ミノキシジルにこだわらなければいい選択肢だとも考えられます。
公式>> 湘南美容クリニック
ミノタブと比べて塗りミノは効果が少ない
ミノタブはミノキシジルの内服薬で、全体の血流を通じて薄毛の原因となる部位に作用します。一方、塗りミノは直接的に頭皮に作用します。
正直、発毛効果に関しては圧倒的にミノタブが高いです。塗りミノでの効果は限定的ですが、ミノタブは髪の毛だけではなく全身の毛をフサフサにします。
しかし、ミノタブは内服薬なので、副作用のリスクが高いです。ミノタブによる起こりうる副作用として、
- 多毛症
- 動悸、息切れ、呼吸困難
- うっ血性心不全、むくみ、体重増加
などが報告されています。ミノタブには重大な心血管系障害が起こるリスクがあるのです。
もともと、ミノキシジルは降圧剤(血圧を下げる薬)として開発されたものです。心臓に対して圧迫する可能性は十分にあります。心血管系の持病がある方は、十分に注意してください。
ちなみに、ガイドラインでD(最低評価)なのはミノタブだけです。ミノタブは効果があっても、副作用が強いのでおすすめしません。

ミノタブの推奨度はD
同じミノキシジルでも、使うべきは「塗りミノ」です。ここを間違えると大変なことになるので知っておいてください。
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「塗りミノ意味ない」と感じた時の対処法とは?
塗りミノの効果を十分に感じられない場合、効果を最大限に引き出すための対処法も存在します。
以下では、塗りミノの効果が感じられないときの主な対処法を詳しく紹介していきます。
高濃度塗りミノに代える
ミノキシジルの外用液は、濃度によって異なる効果が期待されます。初めて使用する方や敏感肌の方は、低濃度から始めることが推奨されることが多いです。
しかし、濃度5%の塗りミノを使用しても十分な効果を感じられない場合、高濃度ミノキシジル製品への切り替えを考えると良いでしょう。
5%以上の濃度のミノキシジルを使用することで、効果の実感度が向上することが報告されています。先ほど紹介した、湘南美容クリニックのスプレーもおすすめです。
また、個人輸入も選択肢として考えるのであれば、FR15がおすすめです。
FR15の特徴として、ミノキシジルが15%と高濃度であるのと、「アデノシン」という発毛成分が入っています。
「ミノキシジル」と「アデノシン」の両方入っている育毛剤はフォリックス以外にありません。これが、フォリックスの発毛効果が一番高いといえる理由です。
アデノシンは 日本皮膚科学会の脱毛症診療ガイドラインにて、ミノキシジルの次に評価されている成分です。

アデノシンの発毛効果
また、フォリックス15には以下の育毛成分が入っています。
- ミノキシジル15%…発毛成分
- アデノシン…ミノキシジルに次いで発毛効果あり
- プロシアニジンB2…毛周期を休止期から成長期へと促す
- プロキャピル…AGAの原因悪玉テストステロン(DHT)の活動を阻害する
フォリックスは、ミノキシジル以外にも豊富な育毛成分が配合されています。それでいて値段が5500円と破格なので、多くの人に愛用されています。
>>フォリックス15

※高濃度ミノキシジルを使用する際には肌の刺激に注意し、頻繁に肌の状態をチェックしながらの使用が必要です。
塗りミノ+フィナステリドを飲む
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療薬の中で、抜け毛を抑える成分として知られる内服薬です。
この薬は、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを阻害することで、脱毛の原因となるDHTの生成を減少させる作用があります。DHTは毛髪の成長を妨げるホルモンで、これが頭皮に多いと脱毛が進行しやすくなります。
フィナステリドを内服することで、DHTの濃度を減少させることができるため、塗りミノと併用することで、さらなる発毛効果や脱毛抑制の効果が期待できます。
発毛させるミノキシジルと抜け毛を予防するフィナステリドは、現在のAGA治療の最適解です。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」でも強く推奨されています。

フィナステリドの効果
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わたしは東京オンラインクリニックで国産フィナステリドを服用しています。1ヶ月あたり4000円ほどで格安かつ国産なので安心です。
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フィナステリドは個人輸入でも販売されていますが、内服薬なので国産のものをおすすめします。
海外製>>フィナステリド1㎎
塗りミノ+ダーマローラー
最近、ミノキシジルの塗布とダーマローラーの併用が薄毛治療の一つの方法として注目されています。
ダーマローラーは、細かい針がついたローラーで、これを頭皮に転がすことで微細な傷を作ることができます。
この微細な傷により、頭皮の血行が促進され、新陳代謝が活性化されると言われています。さらに、これによりミノキシジルの浸透が向上し、効果が高まると考えられています。

ダーマローラーの針
日本ではダーマローラーの存在があまり知られていないので「効果なし」と思う人も多いようです。ダーマローラーの育毛・発毛効果は、科学的なデータも存在します。
「ミノキシジルだけを塗ったグループ」と「ミノキシジル+ダーマローラーを使ったグループ」に分けて、平均28.6歳のAGA進行中の男性100人の育毛過程を検証しました。
4か月(12週間)後には、ダーマローラー+ミノキシジルグループの方が毛の量が平均して増えていたそうです。

ダーマローラーで育毛効果が上がる
上の画像にあるように、赤の線がミノキシジルのみ、緑の線がダーマローラー+ミノキシジルです。
ミノキシジルだけでも育毛効果はありますが、ダーマローラーで育毛効果はさらに上がっています。ミノキシジルの発毛速度を増加させる働きがデータとしてあります。
より詳しく知りたい方は、以下の論文を参考にしてみてください。(全文英語)参照:A Randomized Evaluator Blinded Study of Effect of Microneedling in AGA
つまり、ダーマローラーでミノキシジルの育毛効果が倍増するということは正しいといえるでしょう。塗りミノで効果を感じられない方は、ダーマローラーもおすすめです。
いろいろなダーマローラーを使ってきましたが、こちらが頑丈でさびにくいのでリピート買いしています。
楽天市場のみで販売しています。育毛効果でいえば、0.5ミリであればどのダーマローラーでも同じです。

おすすめのダーマローラー
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塗りミノとミノタブは併用できる?
ミノタブはミノキシジルの内服薬として知られ、塗りミノとは異なる方法でAGAの治療を目指します。
多くの場合、ミノタブと塗りミノの併用は問題なく、むしろ相乗効果を期待する声も多いです。内服薬として作用するミノタブは全身に影響を与え、外用として作用する塗りミノは局所的に効果を発揮します。
実際にAGAクリニックの中でも、塗りミノ+ミノタブ併用プランがあるところもあります。
ただ、先ほども言いましたが、ミノタブは副作用のリスクが非常に高いので、優先的に検討するべきものではありません。まずは、塗りミノだけで薄毛治療することを強くおすすめします。

「塗りミノ意味ない」はずがない:まとめ
ミノキシジルは、長年にわたって薄毛治療として使用されてきた確かな効果を持つ成分です。正しい使い方をすれば、多くの人々がその効果を実感しています。
ミノキシジルは、世界中で数多くの人々によって使用され、実際の発毛効果を証明してきた成分の一つです。そのため、「塗りミノ意味ない」と一概に言うのは、科学的根拠や臨床結果からすれば、疑問が残るといえます。
しかし、個人の体質や使用方法、薄毛の進行度などによって、効果の実感度が変わってくることも確かです。だからと言って「ミノは意味ない」と短絡的に結論づけるのは早計です。
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