「セルフダーマペンは失敗するから気を付けろ」と、美容皮膚科の人たちが言いますが、何が失敗なのでしょうか?
わたしもセルフでダーマペン100回近く試してきたことがあるので、失敗とみなせることも多かったです。それでも、よかったことの方が断然多かったので今でも続けています。
この記事では、セルフダーマペンで考えられる失敗とその対策方法について解説します。
ダーマペンで「もっとこうすればよかった」と思える後悔についても話します。
キヨキヨ

ダーマペンで失敗すると赤みが引かない
セルフダーマペンの失敗とは?
セルフダーマペンで起こりうる失敗とはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは、セルフダーマペンと言っていますが、セルフに限らずクリニックにおけるダーマペン4などでも同じ可能性があります。
セルフダーマペンの失敗で一番多く考えられることとして、施術後の赤みが残ることです。
ダーマペンは、長い針で施術をすると内出血を起こします。出血はその場かぎりですが、時間が経っても赤みが残り、色素沈着になってしまう可能性はあります。
セルフダーマペンを何十回もしてきて、赤みが強く残ったのが以下の理由です。
- 針を使い回していた
- 毎週2ミリで施術していた
- スライド式でダーマペンを使った
- スキンケアを怠った
セルフダーマペンの初歩的な失敗
セルフダーマペン初心者は、針を使い回したり、毎週施術したりと失敗を犯しやすいです。
ダーマペンの針は必ず交換してください。衛生的なリスクも減らせるし、針が曲がってしまうと肌を無駄に傷つけてしまうリスクもあります。
2ミリのダーマペンで施術をすると、皮膚や血が針に付きます。一度、血が付着した針を放置すると錆びます。

ダーマペンの針(施術直後)
また、セルフダーマペンの頻度は最低でも1カ月は空けましょう。やりすぎると、ダウンタイムの赤みが長引きます。
肌のターンオーバー周期は1カ月ほどかかるので、肌が再生しきる前にダーマペンを繰り返すと失敗につながります。やりすぎていいことはないので、地道に続けていくものです。
セルフダーマペン使い方の失敗
また、セルフダーマペンのよくある失敗は使い方にもあります。「スライド式」か「垂直式」かです。
スライド式とは、肌の表面を滑らせるように使う施術方式です。効率がよくて、顔全体に施術するときにおすすめの方法です。クリニックでもよく使われる方法です。(05:02~)
垂直式とは、名前の通り針をまっすぐ刺す施術方式です。針が垂直に刺さるので、肌に対して余計な傷を付けません。効率は悪いですが、より安全は使い方となっています。(12:16~)
スライド式で施術したときのダウンタイム↓

ダウンタイム1週間(スライド式)
垂直式で施術したときのダウンタイム↓

ダウンタイム1週間(垂直式)
と、それぞれ1週間後のダウンタイム経過画像をお見せしました。
確かに、スライド式の方が少しダウンタイムが長引いた気もしますが、そこまで変わらないという結果でした。「スライド式で失敗した」というひとは、やりすぎなのか施術時間が長かったのかもしれません。
念のため、垂直式でダーマペンをする方が安心です。
キヨキヨ
ダーマペン後スキンケアの失敗
セルフダーマペン後に、スキンケアは徹底してください。施術直後だけではなく、ダウンタイム中も傷は修復中です。
わたしはスキンケアの習慣がないときにセルフダーマペンをはじめました。振り返ると、スキンケアを怠ったせいで赤みも引かないしセルフダーマペンでの美肌効果が弱かったと思います。
ダーマペンをした後に、スキンケアをしなければ傷は回復しません!保湿するのは絶対に必要なことだと理解してください。
セルフダーマペンをするのであれば、
- 成長因子を塗る
- 美容オイルで保湿する
- 日焼け止めを塗る
ことは必ずしましょう。
ダウンタイムでも成長因子を塗る
セルフダーマペンで失敗しないためにも、成長因子はダウンタイム中にも塗った方がいいです。
成長因子を継続的に塗ると、ダウンタイムも短くなるし、傷の治りが早いと体感します。高すぎない美容液であれば、セルフダーマペン後から1週間は毎朝・毎晩塗った方がいいです。
といっても、成長因子は値段が高い!そこで、コスパがいい(美肌効果が高くて値段が安い)美容液を紹介します。ヒトプラセンタジェルです。
プラセンタジェルは、そもそも傷跡を治すために使われている成長因子なので、ダーマペンで肌を傷つけた後に使うのにも最適です。ダウンタイムも短くなりました。

ヒトプラセンタジェル:傷跡に効果あり
成長因子を使わなくてもセルフダーマペンはできますが、こまめに塗ると傷が残りにくいです。今まで使ってきた成長因子美容液の中では、コスパ面でいえばプラセンタジェルが一番でした。
5本以上買う場合は、こちらのサイトがお得です→プラセンタジェル
まとめ買いだと、一本1000円もしません。これほどコスパのいい成長因子もありませんので、一度は試してみる価値のある美容液です!

ヒトプラセンタジェルとセルフダーマペン

セルフダーマペン後に保湿は徹底する
ダーマペンを使った後は、しっかりと保湿しましょう。傷が肌にある状態なので、ダウンタイムが終わったと思っても保湿を徹底してあげてください。乾燥が原因で、傷が治らなくリスクもあります。
「湿潤療法」とも言われていて、実際に病院での傷の処置にも使われるものです。ワセリンでもオイルでもいいので、保湿力が高いもので乾燥を防いでください。
スキンケアを怠っておいて「セルフダーマペンで失敗した!二度としない!」というのはやめてください。ダーマペンは、保湿をすることを前提に行われるものです。
ダウンタイムとは、ダーマペンで生じた傷が癒えてない期間のこと。しっかりと保湿して早くきれいに傷を治しましょう!
おすすめの保湿は、バイオイルです。今まで、ワセリン→ホホバオイル→バイオイルときましたが、バイオイルが一番です。
キヨキヨ

バイオイルは傷跡に効果あり
セルフダーマペン後に紫外線対策!
セルフダーマペン後に気を付けることは、乾燥と紫外線です。
この2つが原因で、傷跡が修復せずにダーマペンで失敗したと思ってしまうからです。日焼け止めクリームを塗ったり、ダウンタイム中には外出は極力避けるようにしてください。
セルフダーマペン後にスキンケアもせずに直射日光を浴びているとこんな感じで失敗します↓

セルフダーマペン後に日焼け
スキンケアは欠かさないでください!
日焼け止めを塗る習慣もなく、堂々と日光浴をしていたことを反省しています。
キヨキヨ
セルフダーマペンでクレーター・ニキビ・傷跡が悪化する?
次に、セルフダーマペンでよく言われる他の失敗について紹介します。
中には、悪い噂だけのこともあるので注意してください。
セルフダーマペンのやりすぎで傷跡ができる?
セルフダーマペンは、肌を傷つけることで肌をキレイにする美容法です。レーザー治療と一緒で、一度肌を傷つけるという行為になります。
なので、「セルフダーマペンをやりすぎると肌を傷つける」という話もあります。セルフダーマペンのせいで、肌に針傷が付く可能性があるということです。
しかし、ダーマペンを100回近く行っている身としては、「セルフダーマペンで傷跡が付くことはない」というのが率直な意見です。
当初は、毎週2ミリでやりすぎなほど引っ掻き回していましたが、傷跡になるようなことはありませんでした。理由は、ダーマペンの針はマイクロニードルと呼ばれるほど極細だからです。
以前、ドクターペンで3ミリのセルフダーマペンをしたときに事故にあったような傷ができたこともあります。この後、時間は少しかかりましたが傷跡にはなりませんでした。

セルフダーマペン後の傷跡
ダーマペンのやりすぎで赤みが残ることはありましたが、傷跡が残るようなことはありませんでした。
赤みが引かないリスクはありますが、数か月も経てば傷は消えます。
キヨキヨ
セルフダーマペンでニキビが増えた?
セルフダーマペンでニキビが増えることはあるのでしょうか?結論として、ありました。
理由はわからないのですが、ドクターペン7というアメリカから輸入したダーマペンを使っていたときのことです。なぜか、肌全体にニキビができてしまいました。
また、「ドクターペンを使った後にニキビができてしまう」というコメントもYoutubeで頂いたことがあります。普段使っているMyMでニキビが増えたことはありません。
傷跡もできるしニキビも増えるし、ドクターペンを使うことでの失敗も多かったです。今では、楽天市場で買える赤色のダーマペン(MyM)だけを使っています。
ダーマペンの種類によっても、効果が違うようです。
キヨキヨ

ドクターペン7でニキビ増えた
セルフダーマペンでクレーター肌が悪化?
また、セルフダーマペンでクレーター肌が悪化するというデマもあります。美容皮膚科のホームページでよく書いてあります。
はっきり言って、セルフダーマペンでクレーター肌が悪化することはありえません!理由は、クレーターの仕組みはそんなに甘くないものだからです。治るのも難しいですが、作るのも難しいのがクレーターです。
クレーター肌は、ニキビ跡が原因で起こる傷跡です。凹んでいるのは、ニキビによる繊維の癒着があることが原因となっています。ダーマペン程度の針で出血したところで、クレーター肌が悪化することはありません。

クレーター肌は根が深い
ダーマペンの細い針を使ったところで、クレーター肌はできませんし悪化もしません。心配いりません!
キヨキヨ
セルフダーマペンをして後悔したこと
最後に、セルフダーマペンをして後悔をしたことを3つご紹介します。
ダーマペンを始めてから非常に肌がきれいになったので後悔はしていませんが、「もっと早くからこうしておけばよかった」と言うものがあるのでご紹介します。
麻酔クリームを早く使えばよかった
いろんな人も言ってると思いますが、麻酔クリームをもっと早く使えばよかったです。
これは、初めて麻酔クリームをダーマペンする前に塗った時に強く後悔しました。麻酔クリームは、本当にダーマペンの痛みをなくしてくれます。
たとえ、2ミリの長い針で手術する時でも、ほとんど痛みなく施術できますので、痛みに弱いと言う人でも気兼ねなく試すことができます。
麻酔クリームもずっと長い時間効果が持続するわけではありません。ダーマペンで肌を傷つけることによって、効果がだんだんと薄れてきます。
しかし、施術に必要な回数であれば麻酔クリームで充分対応ができます。必要以上にダーマペンをやりすぎないストッパーにもなってくれます。
保冷剤を使って痛みを抑える人もいるようですが、出血も伴うようなセルフダーマペンなので、衛生面には気をつけたいところです。
衛生的な観点から保冷剤を使う事はしていませんし、これからも使う事はありません。麻酔クリームだけで十分に対応できます。

バイオイルを早く使っておけばよかった
セルフダーマペンで、2つ目の後悔していることは、バイオオイルをもっと早く使っておけばよかったということです。
当初は、まずワセリンをラップすると言う事から始めていました。ワセリン+ラップは「湿潤療法」として代表的な方法なので、実際にダーマペンとの相性はかなりいいと思います。
傷跡もふさがりますし、朝起きたときの肌艶はかなりよかったです。

ワセリン+ラップで保湿する
しかし、そもそもセルフダーマペンを使っている時点で、ニキビができやすい肌質だと思います。
それで、ワセリンをたっぷり塗ると逆にニキビができます。毛穴にワセリンで蓋をしてしまうので、皮脂が詰まりやすくニキビができてしまうこともありました。
せっかく、ニキビ跡を治そうと針を顔に刺しているのに、新しくニキビができてしまったら元も子もありません。
そこで、次に使い始めたのがホホバオイルでした。ホホバオイルはかなり気に入っていましたし、ニキビの原因であるアクネ菌を作らないオイルです。
「ニキビを気にすることなくオイルで保湿できる」ので、ホホバオイルは素晴らしいものでした。今でも、気に入っています。
ダーマペン後の保湿はホホバオイルでも全然良いのですが、その後に使ったのが小林製薬のバイオイルです。マツモトキヨシなどのドラッグストアでも売ってるものです。
バイオイルは、傷跡やニキビ跡を治すものとして効果が高いとして知られているものです。
その理由として、
- 主成分のミネラルオイル(ワセリンの液体版)の保湿力が高い
- パルミチン酸レチノール(ビタミンA)が入っている
があります。
パルミチン酸レチノールという微力ながらもビタミンAの成分が、傷跡の治りを早くさせる効果があるのです。バイオオイルをもっと早く使っておけばよかったなぁと今では思っています。
ホホバオイルを使っていたのでそこまで大きな後悔ではありませんが、どちらを購入すると言えば間違いなくバイオオイルです。


ヒトプラセンタジェルのスキンケア
針は毎回交換するべきだった?
最後に、初歩的なことですがセルフダーマペンをするときに毎回針を交換するべきでした。
セルフダーマペンをはじめた当時、お金がなく1つの針を何回も水洗いして消毒して使っていました。
消毒は徹底していましたが、何回もダーマペンの針を使えばその分針は曲がりやすく、衛生的にも良くないです。
曲がった針を使えば、せっかく肌をきれいにすることなのに、余計に顔に傷をつけてしまう可能性もあります。
1つの同じ針を使うことで今でも後悔するほどの副作用が残っているわけではありませんが、振り返るとよくあんなことできたなと冷や汗ものです。
セルフダーマペンで失敗することはない?
以上のことを踏まえて、使い方が原因で赤みが長引くことはあっても、セルフダーマペンで失敗すると言うことは言い過ぎだと思います。
セルフだろうがクリニックだろうがやることは同じですし、セルフダーマペンだから失敗したと言うのも納得できないです。
美容外科の医師等は、自分たちの利益のこともあるし、医者と言う立場から「セルフダーマペンは失敗のリスクもあるので使うべきではない」と言いますが、医者のポジショントークでもあります。
もちろん、セルフでやる以上は気をつける必要がありますが、実際にダーマペンを担当してくれる人も医者であるとは限りません。
そもそもダーマペンは自費治療なので、研修はありません。ダーマペンをクリニックに販売したいメーカーによる講習があるかもしれませんが・・・。
セルフダーマペンを頑なに「危険だ」と、罵る医師は正直どうなのかなと思います。バカ高い施術を売りつけて、患者の懐事情も考えられないのです。
もちろん、セルフダーマペンでのリスクはあるし、恐怖心が痛みがある怖さなどもあるでしょう。しかし、セルフダーマペンで考えられる失敗は、クリニックで受けるダーマペン4でも十分に起こりうるものです。
ダーマペンは、他のクレーター肌治療と比べて副作用が少ないと言われています。ダーマペンで失敗したと言うことであれば、肌質が原因です。
また、フラクショナルレーザーや他のレーザー機器やデバイスでも、傷跡が残る等の失敗が起こる可能性もあります。
クレーター肌の凹みのような大きな悩みを解決したいのであれば、それなりにリスクが生じてしまうのは仕方ないことです。
副作用、費用などいろんなことを考慮しながら選択してみてください。いずれにせよ何もしなければ、肌の絶対に凹凸は治りません。
キヨキヨ
コメントを残す