ダーマローラーは、肌のキメを細かくしたり、毛穴の引き締め・ニキビ跡の改善にも効果があると言われています。
海外では自宅でも簡単にできる「セルフ美容の定番品」として多くの人に使われていますが、日本ではまだ馴染みがなく抵抗がある方も多いのが実情です。
この記事では、3年以上も定期的に使っているヘビーユーザーが、ダーマローラーの美容効果からセルフでも失敗しない使い方をご紹介します。
ダーマローラーは美容効果がとても高いですが、針を顔に刺すものなので慎重に使う必要があります。使用頻度から針の長さの違いについてもまとめたので参考にしてください!
おすすめのダーマローラーは0.5ミリ↓
セルフダーマローラーを動画でも紹介しました↓
セルフダーマローラーの美容効果とは?
ダーマローラーとは?
ダーマローラーとは、無数の針がローラー状についている美容グッズです。
フラクショナルレーザーと同じような美容医療に近いような働きを簡単にできるように開発されたと言われています。
もともとはクリニックのみで使われていましたが、つくりが簡単なので市販でも販売されるようになりました。今では、世界中で愛用されています。
では、なぜ針を顔に刺すと美容効果があるのでしょうか?
無数の針を肌に転がすことで、肌が一度傷付きます。そして、あえて傷つけた箇所が治る過程の中で 肌自体が再生されて肌がキレイになるという仕組みです。
専門的にいうと、真皮層の中には「線維芽細胞」という肌の基盤となるコラーゲンやヒアルロン酸を生み出す細胞があります。
ダーマローラーの針が線維芽細胞を刺激することで、傷ついた皮膚を修復しようとする自己治癒力がはたらきます。針を刺すことで、肌の中に成長因子が分泌されるのです。
なので、針の長さによってはすり鉢毛穴やいちご鼻、浅いクレーター肌にも効果が期待できます。
セルフダーマローラーの美容効果とは?
では、セルフダーマローラーにはどのような美容効果があるのでしょうか?
セルフダーマローラーは、ホームケアでの使用を目的としたダーマローリングツールです。髪の毛ほどの微細な針を使用して、皮膚に微小な傷を作ることで、コラーゲンの生成を促進し、皮膚の再生を助けます。
ダーマローラーで期待できる美容効果には、
- 毛穴が引き締まる
- ニキビ跡・色素沈着が薄くなる
- しわ・ほうれい線の改善
- 肌質の向上
- アンチエイジング効果
- 育毛・発毛効果
などが上げられます。
美肌全般に効果があるので、肌質がグンと向上するような印象です。成長因子を内部で分泌させるので、あらゆる美容効果が期待できます。
美容だけではなく、育毛にも使われる理由です。
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セルフダーマローラーの適切な頻度!毎日3ヶ月使った効果
では、セルフダーマローラーの適切な頻度とはどれくらいでしょうか?
セルフダーマローラーの適切な頻度とは?
ダーマローラーと言っても、針の長さによって適切な頻度は違います。
以下、表にまとめました。
針の長さ | 目的 | 使用頻度 |
---|---|---|
0.2mm – 0.25mm | スキンケア製品の浸透を高める | 週に2~3回 |
0.5mm | 細かいシワや薄いストレッチマークの改善、肌の質感の向上、育毛にも最適 | 1~2週間に1回 |
0.75mm – 1.0mm | 深いシワやストレッチマーク、浅い瘢痕の改善 | 3~4週間に1回 |
1.5mm以上 | 深い瘢痕やストレッチマークの改善 | セルフでの使用は推奨されません |
ダーマローラーのおすすめは、0.5ミリです。スキンケアでも頭皮に育毛用でも0.5ミリがセルフダーマローラーの適切な長さです。
0.5ミリであれば、毎週1回程度が望ましいです。育毛では週に2〜3回使った方がいいですが、肌には毎週1回程度がおすすめです。
1ミリ以上にもなると、月1回程度がおすすめです。頻度を上げると、肌の修復が間に合わないのでリスクが上がります。
また、1.5ミリ以上のセルフダーマローラーはおすすめできません。長い針を利用するときは、ダーマローラーではなく、ダーマペンの方が傷をつけないのでおすすめです。
【初心者🔰】セルフダーマペンの基本的なやり方と手順を解説!50回以上使ってわかったガチなコツとは?セルフダーマローラー毎日使っていい?
「ダーマローラーを毎日使う」という意見も聞きますが、それは最短である0.2~0.25ミリのダーマローラーを使っているはずです。
0.2~0.25ミリの短い針であれば、毎日使っても肌にトラブルは起きません。対して、0.5ミリ以上の長い針は肌の再生が間に合わないので毎日使わないでください。
0.5ミリのダーマローラーを育毛用に毎日使っていたことがありますが、肌の傷=赤みが消えないまま次の施術をすることになるので肌を傷つけている感覚がありました。
結果として髪の毛は生えましたが、回数を減らしても大きく効果は落ちませんでした。育毛でも美容目的でも肌細胞は同じで、適切な使用頻度を守りましょう。
また、毎日0.2ミリの針を使うよりも、長い針を一回使った方が美容効果は高いです。
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ダーマローラーの交換タイミング
また、ダーマローラーは、消耗品であって永久に使えるわけではありません。
針が曲がったりサビついてしまうと、逆に肌を傷つけてしまうリスクもあります。使いすぎにはくれぐれも注意してください。
交換時期の目安として、使用頻度にもよりますが、早くて1カ月遅くても2~3か月くらいで買い替えましょう。
消毒を徹底したとしても、針は使うほど消耗していきます。目で見て判断するのも難しいものなので、時間が経てば交換必須です。
失敗しない自宅でセルフダーマローラーの使い方とは?
では、セルフでも安全にできるダーマローラーの使い方をご紹介します。
使い方の手順としては、
- ダーマローラーを消毒する
- 洗顔・クレンジングする
- ダーマローラーを肌全体に同一方向に針を転がす
- 2から3往復ほど繰り返す
- 施術後に保湿する
- ダーマローラーを水で流し乾燥させる
セルフダーマローラーの消毒方法
ダーマローラーは、消毒することからはじまります。新品であれば必要ありませんが、初回でも念のため消毒しておくと安心です。
消毒方法として、自宅でできる最も消毒効果の高いものとして煮沸消毒という方法があります。熱湯をかけてあげるだけの方法です。
また、ダーマローラーには専用の消毒液(クリーナー)があります。肌の刺激となるアルコールが配合されていない消毒液です。
煮沸消毒した後に専用の消毒液(クリーナー)を使うと、失敗を気にせずに安心して使えるのでオススメです。
※ダーマローラークリーナーは完売しました。
セルフダーマローラーの注意点として、使用前に必ず消毒をするということです。
ダーマローラーを使った後に消毒する方が多いですが、実際に大事なのはダーマローラーを使う前の状態でしっかりと消毒がされているかどうかです。
消毒への意識が、ダーマローラーを失敗させないためのコツです。
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クレンジングで汚れ・角栓を取る
セルフダーマペンをする前に、まずはクレンジングをします。
ダーマペンは針を顔に刺すものなので、顔の汚れを事前に取り除いておきましょう。メイクも日焼け止めもこのときに落としておきます。
洗顔フォームだと角栓・皮脂汚れが落ちにくいので、わたしはFANCLのマイルドクレンジングオイルで洗顔しています。
特に、小鼻の毛穴にダーマペンをするときは、鼻の皮脂汚れを事前にしっかり落としておきましょう。オイリー肌の人は、普段の洗顔として使うのもおすすめです。
セルフでダーマローラーを使う
ダーマローラーを使う前には、清潔な状態で施術するためにも洗顔をしておきましょう。
また、洗顔後に保湿をする必要はありませんが、事前に美容液を塗っておくとより効果的です。成長因子がよく、その中でもプラセンタジェルがおすすめです。わたしは毎回塗っています。
ダーマローラーは、まっすぐに2往復までにしましょう。やりすぎるとかえって肌を傷つけてしまう可能性もあります。
※ここで2往復としたのは、オーストラリアの有名な美容皮膚科医のYouTubeでのリアルな施術を参考にしています。(動画内 03:00ほど)
1、2、3、4と皮膚の上に転がすだけです。下の画像を参考にしてみてください。
「より効果を感じたい」と何回もしたくなる気持ちは分かりますが、ダウンタイムもそのぶん長引いてしまいます。2~3往復くらいの回数がおすすめです。
人によっては「往復せずに同じ方向に転がすと傷がつかない」という意見もありますが、大事なのはやりすぎないこと・力を入れすぎないことです。
ダーマローラーの力加減も難しいですが、力を入れすぎなくても針が届きません。まっすぐ垂直に圧力をかけて、肌の表面が少し凹むくらいの加減がちょうどいい力加減です。
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セルフダーマローラー後のスキンケア
ダーマローラーを使った後には、成長因子の美容液を塗ったり、保湿をしてあげることが大切です。
特に、ダーマローラーを転がした後の半日から24時間までは肌に穴が開いている状態です。施術後に成長因子の美容液を塗ると、美容効果が倍増します。
セルフダーマローラーやダーマペン後に使われる成長因子の代表的なものとして、ダーマヒールHSRがあります。
値段は少し高いですが、美容皮膚科で使われるような超高濃度な成長因子です。あらゆる成長因子美容液の中でも性能からいえばベストなものだといえます。
また、先ほど紹介したプラセンタジェルも使いやすくてオススメです!
数ある成長因子美容液の中でも最もコスパがいい(効果が高くて安い)のは、ヒトプラセンタジェルでした。成長因子に高額をかけたくない方は、ぜひ使ってみてください。
5本以上買う場合は、こちらのサイトがお得です→プラセンタジェル
また、ダーマローラー後の保湿には、オイルやワセリンを使うことがオススメです。乳液だと保湿力が低いので、傷の修復が遅くなることが考えられます。
ワセリンは固形油のため、毛穴が詰まりやすくニキビができてしまうリスクも高めます。オイルの中でも、ニキビの原因とならない成分のものを選びましょう。
傷跡やニキビ跡の治療としても使われる小林製薬のバイオイルはセルフダーマローラー後にとてもオススメです。普段のスキンケアとしても重宝しています。
ダーマローラー後のスキンケアについて詳しく↓
セルフダーマローラー後のスキンケアは何を塗るべきか?ベストな美容液と塗る順番についてセルフダーマローラーの自宅保管方法
最後に、セルフでダーマローラーを使用し終わった後は、水で洗い流してクリーナーやアルコール除菌で消毒してあげます。
消毒は、使用後より使用前の方が大事です。もちろん、消毒はやりすぎて悪いことはないので回数が多くても大丈夫です。
ダーマローラーを裏返しにして、キッチンペーパーなどの上に置いて自然乾燥させます。針が濡れたままで錆びてしまうと、使えなくなるので注意してください。
その後は、ダーマローラーをケースへと収納します。また利用するときには、再び消毒してから使ってください。丁寧に使って保管することで、長く利用できます。
ダーマローラーのオススメの針の長さは、0.5ミリです。美容効果もしっかり出ますし、痛みも少なく出血もないので使いやすい長さとなっています。
0.5ミリ以上の長すぎる針をセルフでいきなり使うと失敗する可能性もあります。初心者には、まず負担の少ない0.5ミリの針がオススメです。
毎日使うと肌を傷つけますし、やりすぎなくても効果が出ません。適切なタイミングを選びましょう!
キヨキヨ
セルフダーマローラーの針の長さは何ミリがオススメ?
セルフダーマローラーの効果的な頻度は針の長さによって違います。
例えば、
- 0.2~0.25ミリであれば週に2~3回
- 0.5ミリであれば週に1回
- 1ミリ以上は数か月に1回
と、針の長さによってダウンタイムも違うので、使用頻度の目安も変わってきます。
肌の細胞には生まれ変わる周期があります。肌がすべて生まれ変わるまで(ターンオーバー周期)は約45日と言われています。
もっともよく使われる0.5ミリのダーマローラーは週に1回が目安です。頻度が高いと副作用のリスクがありますが、少なくても問題はありません。
キヨキヨ
セルフダーマローラーの針の長さは何ミリがオススメ?
セルフダーマローラーの針の長さは、0.2ミリ(0.25 mm) と0.5 mm がオススメです。
簡易なスキンケアとして利用したいのであれば0.25mm から使ってみましょう。痛みもほとんどなくチクリとするだけなので、ストレスなく施術できます。
実際に、0.2ミリや0.25ミリの短い針でも、むくみが取れたり肌の表面がサッパリするような感覚はあります。肌がキレイな方であれば、0.2ミリで十分です。
ダーマローラーの美容効果をより感じるのであれば、0.5ミリ以上です。毛穴を引き締めたり、ニキビ跡の改善、薄毛治療などにも使うことができます。
力の加減にもよりますが、0.5 mm になると針でチクっと皮膚を刺している感覚があります。そこまで痛くはないので、麻酔クリームなどは不要です。
痛みも少なく失敗するリスクがないのと、美容効果もしっかり出るので初心者は0.5ミリがオススメです。
注意点として、0.5ミリのダーマローラーでは、クレーター肌や深い毛穴への効果は期待できません。深い悩みほど、深い針が必要になります。
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セルフダーマローラー vs セルフダーマペン
最後に、セルフダーマローラーとセルフダーマペンの比較をします。
ダーマローラーもダーマペンも同じく「針」を使った美容グッズです。両方とも、マイクロニードルと呼ばれています。
美容効果に差はありませんが、構造として違いがあります。ダーマローラーはローラー状に転がすもので、ダーマペンは垂直に刺していくものです。
ダーマローラーは斜めに針が刺さるので、肌を傷つけてしまう可能性が高いと言われています。なので、1ミリ以上の長い針を使うのであればダーマペンがオススメです。
しかし、ダーマペンは時間がかかるデメリットがあります。時短で効率的に美肌を求めるなら、ダーマローラーです。育毛用としても、ダーマローラーは適しています。
- ダーマローラー:毛穴の引き締め、ニキビ跡治療など(ライトな美容効果)育毛など
- ダーマペン:長い針でクレーター肌治療、深い毛穴治療など
と、わたしは使い分けています。
ダーマペンにもダーマローラーにもいいところ・悪いところがありますので目的に沿って選んでください。
セルフダーマペンは、クレーター肌や深い毛穴など深刻な症状に使えるメリットがあります!
逆に、肌に深刻な悩みがない限りはセルフダーマローラーの利用で十分です。手軽で使いやすいのはダーマローラーです。
キヨキヨ
「セルフ」でダーマローラーをするメリットとは?
セルフでダーマローラーを使う一番のメリットは、値段が安いことです。次に、高い美容効果を自宅でも簡単にできることが挙げられます。
逆に、セルフダーマローラーで考えられるデメリットは、衛生面で不安が残ることです。また、自分の手で施術するには抵抗がある人もいます。
ダーマローラーはクリニックなどでも施術できますが、針を肌に転がすという行為自体は変わるものではありません。
セルフとクリニックでは料金も10倍ほど変わるし、通う手間もかかりません。使用前の消毒や使用頻度の調整など、使い方にさえ気を付けていればセルフダーマローラーも心配ありません。
何度も何度も使用することで、「この使い方は良くなかった」「もっとこうするべきだった」と試行錯誤してきましたので、そのコツについてお話しします。
キヨキヨ
ダーマローラーの育毛効果について↓
毎日頭皮にダーマローラーしたら育毛効果がヤバかった。ミノキシジルとの使い方・頻度まで徹底解説!セルフダーマペンの美容効果・使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【初心者🔰】セルフダーマペンの基本的なやり方と手順を解説!50回以上使ってわかったガチなコツとは?
すいません。質問なのですが、ダーマローラーを使いたいと思っていて、その順序なのですが、洗顔→ダーマローラー→消毒→ホホバオイルの順でいいのでしょうか?また次の日は、普段通りに洗顔など、生活しても良いのでしょうか?
おこわさん
消毒はダーマローラーを使う前にもしてください。
ダーマローラーから美容液→ホホバオイルがベストですがホホバオイルだけでも大丈夫です☺
洗顔など、普段通りで大丈夫ですよ!