自宅でセルフカッピング(吸い玉) やり方とコツ!効果ある・ない場所まとめ。お腹・背中のやり方とは?

セルフカッピング(吸い玉)の効果が出るやり方とコツ!肩こりは肩甲骨と胸。紫跡には要注意?

カッピング(吸い玉)は、疲労に効果がありますが、副作用も少し感じられます。

最大の効果を得て、かつ副作用を減らすためには、カッピングを正しく使用する必要があります。

今までは鍼灸院での取り扱いだけでしたが、最近では自宅で好きなタイミングでセルフで使用できるものになりました。

便利なものだからこそ、セルフカッピングの正しい使用方法を理解してください。

また、カッピングには 効果のある場所、効果のない場所 と分けられます。

さらに、あまり知られていない肩こりに効く「胸にカッピング」についても紹介します。

初めての方は、カッピングとは何か、使い方、効果のある・ない場所、デメリットと副作用、瀉血療法との違いについても参考にしてください。

すでに全身紫色になっている方は、目次から興味のあるページへ飛んでくださいね!

一番おすすめのカッピング↓

おすすめのカッピング

おすすめのカッピング

自宅でできるセルフカッピングについて、動画でも簡潔に説明してみました。よかったら、ご参考にしてください。

セルフカッピング(吸い玉) の使い方(やり方)とコツ

セルフカッピングの使い方をご紹介します。市販で売られているプラスチック製カッピングの使い方です。

使い方は簡単で、購入した箱からチューブとカップ(吸い玉)を取って、互いに取り付けます。

あとは、患部に対してシュポシュポと空気を吸い出すだけです。

セルフカッピングで使うチューブ

セルフカッピングで使うチューブ

カップの中が真空になるので、肌が軽く締め付けられるような感覚になります。

これを肩や背中にセルフでつけまくると・・・こうなります。(自分でやったので、汚くてすいません笑)

セルフカッピングできない場所

セルフカッピングできない場所

セルフカッピングは、肩周辺が限界ですね。画像でも、腰あたりはセルフで吸い玉できませんでした

肩や肘が柔軟であれば問題ありませんが、硬い人は背中までカッピングしたいのであれば、誰かに頼みましょう。

カップ(吸い玉)を皮膚につけて、しっかりと空気を抜いて真空状態にさせましょう。緩いと効き目がありません。

体の部位によっては多少の痛みを感じることもあるかもしれませんが、強くやったほうが高い効果を得られます。

最後に、カップ(吸い玉)の中央部分にある突起を引き抜いて、空気を抜けば施術完了です。

セルフカッピングのやり方

カップの中央の突起を引っ張る

最近のカッピングは、カップ(吸い玉)もプラスチック製であり、空気を入れて抜くだけで施術できます。

効果が高いわりに安全かつ簡単な仕様となっているので、ぜひ一家に一台でも保有しておくことを推奨します。

セルフカッピング(吸い玉)の時間と注意点

セルフカッピング(吸い玉)時間の目安は10分と言われています。最低でも、5分は施術しましょう。

短い時間でカップを外すと、効果が得られないです。また、長すぎても効果があるわけでもありません。

カッピング中は、安静にして動かないでください。筋膜を引っ張っているときに不用意に動くと、筋肉を傷つけてしまいます。

一日に何回も施術するものではありません。一回でも十分に効果があります。眠くなるので、就寝前がオススメです。

セルフカッピング(吸い玉)の頻度

セルフカッピングの適切な頻度は1週間〜2週間に一回ほどです。

初めは楽しくて気持ちがよくて毎日使ってしまう気持ちもわかります。しかし、肌や筋肉を傷つけるリスクもあるので、せめて跡が消えてから使いましょう。

また、カッピングの面白いところは、色に効き目が現れることです。

疲労困憊の状態でカッピングをするとドス黒い紫色になりますが、疲れていないと薄いピンク色になります。

もしセルフカッピングをしていて、色の濃さが薄くなってきたら「それ以上は不要」のサインです。やりすぎには注意しましょう。

胸にカッピング

ドス黒い紫は「疲労」のサイン

セルフカッピング(吸い玉)で効果ある場所・ない場所

セルフカッピングでおすすめの場所はどこでしょうか?

代表的なのがです。カッピングは、肩こりにもっとも効果が期待できます。

「カッピング」で検索すると、一面にカッピング跡のついた紫色の背中写真が出てきますよね。

でも、どれも同じような画像。それは、単純にカッピングが背中や肩こりに効果があるからです。

他の場所に比べて吸い付き方も違います。背中、肩にカッピングすると、うっとりするくらい気持ちがいいです。

先ほどの画像でも紹介しましたが、全身にカッピングすると、肩甲骨周辺はもっとも濃い紫色になります。効果の現れです。

初めてカッピングしたときは、背中に溜まった疲れ・老廃物が一気に流れ出るような感覚になりました。

背中にカッピングが王道

背中にカッピングが王道

胸にカッピング(吸い玉)は痛いが肩こり予防になる

あまり知られていませんが胸にカッピングは、非常に効果があります。

肩こりには幾つか原因がありますが、代表的な原因として姿勢(猫背)があります。

猫背になると体全体にかかるはずの負荷(重力)が、肩に局所的にかかってしまうのです。

詳しくは、巻き方の原因と治し方にもありますが、猫背の原因は胸の筋肉が縮んでしまっていることです。

胸の筋肉が硬くなっていると、肩が丸くなってしまいます。

巻き方の原因と治し方 肩甲骨胸筋

なので、「胸にカッピング」すると、胸が開くので猫背が治ります。

猫背対策は、肩こり・腰痛予防にもなるので「胸にカッピング」は本当にオススメです。

スマホを触るにもパソコンを使うにも胸の筋肉は使っているのです。しかし、胸はストレッチが難しい部分でもあります。

そういう意味でも、胸の筋肉を簡単にほぐせるカッピングは画期的でした。猫背予防にも、カッピングはオススメです。

ちなみに、背中に比べて胸は皮膚がうすいので、胸にカッピングするとけっこう痛いです・・・。

 

胸にカッピング

胸にカッピング(やりすぎて紫)

そして、効果があるにも関わらず「胸にカッピング」は整体院ではできません。部位的に際どいからです。

なので、自分で購入して自宅でセルフカッピングするのが一番です。

整体院でのカッピングは、自分ですることと全く同じなのに、がっぽりとお金を取られます。

自分でなんでも購入できる時代になりました。カッピングは、セルフでやるのがコスパもよく効果的です。

カッピングは(吸い玉)お尻・腰痛に効果なし?

万能にも見えるカッピング(吸い玉)ですが、効果がない場所もあります。

例えば、カッピングは肩こりには効果がありますが、腰痛にはそこまで効果がありません。

それは、腰やお尻は脂肪が多いので、カッピング自体の吸い付きが悪いからです。

カッピングの原理は、カップ(吸い玉)の空気を抜くことによって、筋膜が引っ張られるので血行が良くなります。

しかし、皮下脂肪が多いと、その奥の筋膜を引っ張ることができないのです。

残念ながら、カッピングは皮下脂肪が多く付きやすい腰や尻には大きな効果がありませんでした。

お尻・腰にカッピング

お尻・腰にカッピング(効果なし)

上の画像のように、腰・お尻周りにカッピングしても色もつきません。皮下脂肪が多い部場所にしても意味がありません。

ただ、腰痛の原因は腰だけではなく、肩こりや猫背も大きく関係しています。なので、間接的には効果があるかもしれません。

直接、腰にカッピングしても「効いてる〜」とは感じられません。一度、試してみてください。

また、首 腰 頭 顔 お腹 ふともも ふくらはぎにも吸い付きが悪いです。全身試した結果、下半身には大きな効果がありませんでした。

もしかしたら、毛が生えているからカップが吸えないのかもしれません・・・。

個人差も考えられるので、コリを感じている場所・疲れが気になる場所は、とりあえず全身試してみることが大事です。

あまり知られていない「カッピング効果の高い場所」があるかもしれません。

キヨキヨ

カッピング(吸い玉)の跡 紫色でも大丈夫?

カッピングといえば、その「跡」が有名ですね。跡が気になるから、カッピングしたくないと言う人も多いです。

しかし、1週間もすれば、それこそ跡形もなく跡は消えます。しかし、初めてカッピングをする時ほど、色が濃く出るものです。

何年も蓄積された汚い血が、濃い紫色として現れます。それでも、1週間ほどで消えますのでご安心してください。

また「カッピング跡がどす黒い紫色なので、心配・・・。身体が悪いのかなぁ」と、初めは誰もが思います。

色が濃いほど、色が紫色に出るほど、カッピングの効果がでている証拠です。

こちらの胸の跡を見てください。わたしが自宅でセルフカッピングした後の写真です。

セルフカッピング 紫の跡

異常な紫色になっていますよね。ちょうど、その場所が凝っていた証拠です。

このように、カッピングは疲れている部分ほど、色が濃い紫色になります。びっくりするほど、紫色になりますよ。

カッピング(吸い玉)は、自分の身体がどこが悪いかを教えてくれる指標でもあります。

まずは全身に試して見て、体のどこが悪くなりやすい(コリやすい)かをチェックして見てください。

セルフカッピング(吸い玉)の副作用と瀉血の危険性

また、セルフカッピングの副作用と危険性について解説します。

カッピング(吸い玉)の副作用・危険性とは?

カッピングに副作用はありませんが、強いて挙げるなら「疲れがどっと出てきてしまう」ことです。

これはマッサージやストレッチ後にも感じることかもしれませんが、身体に疲労が現れて何もしたくなくなります。

長い年月で溜まっていた患部の疲労が、流れ出てきた証拠です。疲労感は、治療の結果です。いいものと考えましょう。

また、カッピングを同じ箇所に何度も強い力で使うと跡ができてしまうこともあります。力のいれすぎによる皮膚炎の危険性だと言えます。

これは、胸へのカッピングを強くやりすぎた時に出てきた時に起こってしまった状態です。色素沈着が残りました。

カッピング 瀉血の危険性

相当、力を強くいれないとこうはなりませんが、胸の皮膚は柔らかいので気をつけてください。

色素沈着は時間が経過すれば治りますが、早く治すために私はトレチノインとハイドロキノンを使いました。詳しくは以下の記事で解説しています。

トレチノイン・ハイドロキノン・ヒトプラセンタの併用効果がすごい!塗る順番と安全な使い方とは?トレチノイン・ハイドロキノン・ヒトプラセンタの併用効果がすごい!塗る順番と安全な使い方とは?

カッピング(吸い玉)は温めてから使う

カッピングの使い方を間違えると、皮膚や筋肉を傷つけてしまうことがあります。

『カッピングの使い方』でも述べましたが、施術中は安静にしてください。引っ張ってる筋肉を動かすと、傷つけてしまいます。

ストレッチでもそうですが、筋肉は引っ張る前に患部を温める必要があります。冷えている筋肉を無理に伸ばそうとすると、かえって傷つけてしまうのです。

マッサージは、人の体温や摩擦で自然と筋肉が温まるのですが、カッピングは、施術前にしっかりと身体を温めないといけません。

なので、お風呂の後や、ストレッチの後にカッピングをするのがオススメです。どっと疲れが出るので就寝前がいいです。

また、中国では「カッピング後12時間は、シャワーを浴びてはいけない」と言われているそうです。

やはり、シャワーを浴びた後、就寝する前のカッピングがベストなタイミングだと言えるでしょう。

カッピング(吸い玉)の意外なデメリット

カッピング(吸い玉)で考えられるデメリットは、患部によって効果がない場所があることです。

また、身体を温めてリラックスした状態でカッピングしないと、かえって筋肉を傷つける可能性があります。

しかし、無理をせずに安静に使用すれば、これらのデメリットは解消できるはずです。

そして、カッピングにはそれを上回る圧倒的なメリットと効果があります。

小さなことですが、胸にカッピングをすると「それって昨夜のやつ?」って、けっこう聞かれます。気をつけてください。

カッピングは(吸い玉)はダイエット効果なし!お腹のやり方

カッピングはデトックス効果があるからダイエット効果がある」という宣伝文句を見かけます。

はっきり言って、不快です。カッピングでは痩せません。血行が良くなって「痩せやすい体質になる」可能性はありますが。

なんでもかんでも「ダイエット効果がある」といえば女性が喜ぶと思ってますよね。

わたしは、長年愛用してきましたし、全身試してみました。別に、ダイエット効果はありません。

ダイエットにカッピングを使うのは、ナンセンスです。マッサージ屋に行って「ダイエット効果ありますか?」と聞くようなものです。

「ダイエット効果」「デトックス」といえば、みんなが購入してくれると思っているんでしょう。

このようにお腹にカッピングしても、あまり効果は期待できません。それは、お腹が皮下脂肪が多い部分だからです。

カッピングは、背中や腰、胸(上部)など皮下脂肪が少ない部分に対して効果的なものです。

お腹にカッピングしても、脂肪が多いので吸い付きが悪いです。先ほど説明した、お尻・腰と同様で皮下脂肪がつきやすい部位にカッピングは適していません。

ダイエット効果はもちろん、マッサージ効果ですらあるとは思えません。お腹にカッピングしても時間の無駄です。

お腹にカッピング やり方

お腹にカッピング やり方

カッピングは、全身の疲労やコリに対して行われるものです。

ダイエットをしたい人は、適度な運動と糖質制限してください。置き換えダイエットがオススメです。

胸にカッピング(吸い玉)してもバストアップ効果がない

余談ですが、バストアップ効果があると、カッピング(吸い玉)を宣伝しているエステサロンがあります。

カッピングは、全身の血流をよくするものです。バストアップには、なんの効果もありません。

空気で吸い出すので、施術中は胸が大きくなったように見えるのでしょうか・・・。バカらしいですね。

胸にカッピングしても、肩こりには効果がありますが、バストアップには効果なしです。変な期待はやめましょう。

カッピング(吸い玉)は瀉血療法ではない  

おまけに、カッピングは「瀉血治療」だと思われていますが、実際に血を流すわけではないので瀉血ではありません。

瀉血治療とは、体内にある血液を体外に出すことにより、症状を改善しようとする治療法です。

患部を切開して血を流すことにより、体内の汚い血を外へと流し出すという理論の元で行われています。(英語ではBloodletting)

ヒルやハブなど血を吸う生き物に、わざと患部を噛ませて行われる瀉血治療も地域によってはあります。

デンマークでは「風邪を引いたら思いっきり唸り声をあげて、喉から血を流すといいよ」という考えがあります。これも瀉血治療の一種ですね。

カッピング(吸い玉)は、患部を「うっ血(内出血)」させて血行をよくする治療法です。うっ血はしますが、実際に血を流す『瀉血治療』ではありません。

血を流すメディカル・カッピングは危険?

しかし、カッピングの中でも『メディカル・カッピング』と言われる療法があり、こちらでは実際に瀉血します。

カッピングでうっ血させた部分に針を通すことで、悪い血を体外へと排出させるのです。

「体から悪い血を取り出す」というと聞こえはいいですが、体から血を流すこと自体がいいことではありません。

また、身体中の血液は常に循環しています。血液において「悪い血」も「良い血」もありません。

実際に、その他の瀉血療法も迷信だけが信じられて、体調を崩す人が多発していたそうです。

『メディカル・カッピング』は実際に血を出すという危険性を含んでいるので、オススメしません。

メディカルカッピング 瀉血は危険

メディカルカッピングでの瀉血は危険

通常のプラスチック製のカッピングでも十分に効果があるので、手を伸ばし過ぎないようにしてください。

自宅で安全にカッピングを利用しましょう。かなり疲労が取れるので、一度試して見てください。

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